第29話:2つで1つの全体像~議長の過去と思惑が垣間見えた回。など、「ガンダムSEED DESTINY」のアスランをメインに、独自に血液型考察もやってる管理者が語る、煩悩と妥協まじりのフリートーク♪

第29話:2つで1つの全体像~議長の過去と思惑が垣間見えた回。

2005/05/09(月)(改訂版UP♪)
プラントの議長=ギルバート・デュランダルの視点で、彼自身の過去と
絡めて、ここへ至るまでの物語の総括をやってのけ、今後のストーリィ
の流れを示唆した回という感じ。

キラとラクスがどのようにして出会い、親密な関係を築き、今に至った
のかが語られてゆく。
ここでの二人は、定められた宿命に抗い、自ら運命を切り開いてゆこう
とする者達の≪象徴≫のように見える。

常に傍らにチェスの盤面を置き、物事を計算されつくしたゲームの
ように進めてゆこうとする議長にとって、この先どのような行動を
とるのかまったく掴めない不確定要素にして、最大の障害であり、
脅威となりうるのがキラとラクスの二人ではないだろうか?
≪↓↓↓≫
一人物思いに耽る議長の前に、幻となって現れる、かなり若い頃の
クルーゼと幼い少年(たぶんレイ)。
彼らも交えた意味深な会話が交わされてゆく。

やがて、議長の胸によぎるのは、かつての自分自身の恋の顛末。
彼が心から愛した女性(タリア)は、女としての幸せよりも、
母としての幸せを望み、
「子供が欲しいから、プラントのルールに従う」と告げ、自分に
定められた別の男
を伴侶に選び、去っていってしまった。

そこで浮かび上がってくるプラントならではの婚姻統制という制度。

可能な限り、遺伝子の中からマイナス要因を排除し、優秀な要因
だけを残して生みだされたのがコーディネイターである。
しかし、その多様性を犠牲にした反動が、どうやら次世代の出生率
の低下
であるらしい。

昔の王侯貴族などで血統を重視するあまり、近親婚を繰り返した結果、
やがて生まれてくる子供に先天性疾患など肉体的な異常が多く出て、
かえって血族が途絶える事態となった話等々・・・そうした長い歴史
の中で、世界的に見てもいつしか血族婚は人類のタブーとなっている。

いかに優秀といえ、結局は遺伝子に偏りを持つコーディネイターも、
似たような袋小路に陥りつつあるらしい。
1世代目はともかく、2世代目以降から出生率低下が深刻に…。
・・というか、コーディネイターが世に誕生して、年月が経つに従って、
徐々に明らかになっていったということか・・・。

対応策として、あらかじめ遺伝子情報から、子供を得るために最適な
婚姻相手を探し出して結婚する・・というのが婚姻統制の実態らしい。
しかも、そうまでしてもなお、子供が生まれにくいらしいのだ。

コーディネイターに生まれ、コーディネイターばかりの社会=
プラントで育ったせいで自由恋愛もままならず、愛する人を
みすみす他の男に委ねるしかなかったかつての議長。。。

自分より彼女の幸せを思い、あえて異を唱えることなく別れに
応じたのだろう…自身には何の落ち度もないのに、涙を飲む
しかない議長の心情を思うと切ない。。。

このときの議長は、コーディネイターとしての宿命に抗いきれず、
それを自分の運命として、仕方なく受け入れてしまった。

一方で、回想シーンでのキラは、親友アスランとの辛い戦いを経て、
自分が真に戦うべきは何なのかを感じ取り、ラクスの手助けで
新たな決意を胸に宿命と戦うべく、行動を起こし始める。
・・・このあたりが実に対照的に描かれている・・・

そもそも、出会った当初から、キラ達の間には、ナチュラルとか、
コーディネイターであるといった枠組みがあまり意識されていない。
「あなたが優しいのは、あなただからでしょう?」
という、ラクスのセリフがそれを象徴している。

そして、2分化され、争い続ける世界を否定し、世界の在り方を
変えるべく行動し始める
二人。

そこで遅ればせながら、議長は議長のやり方で、自分を取り巻く
世界を変える試みに出るらしい。
議長が具体的にどういう方法をとるのかはわからないけど、
≪全てを変える≫とまでいっているからには、かなり大掛かりで
大胆なことのようだ。

「戻れぬというなら、初めから正しい道を!」
もしかして、ゲームをリセットするかのごとく、全てを振り出しに
戻すとかいう試みなら、かなり興味深い。。。

議長は、もともとクライン派である。
コーディネイターが完全なる存在でないことが判明したとき、
シーゲル・クラインは、自らの優越性を否定し、パトリック・ザラは、
優越性を否定する証拠そのものを拒絶した。

議長は、コーディネイターをどうにかしてナチュラルの世界へ
戻すつもりでいるのだろうか?
コーディネイターだけの世界で、遮二無二に未来を求めようとするから、
婚姻統制などという、馬鹿げた政策が実施されているのだし、それでも
なお、行き詰まるのだという不毛な事実は、彼もその分野の研究者と
して、充分に承知しているはずである。

とにかく、議長の行動の根底にあるものが、婚姻統制による
我が身の苦い過去
であるなら、たぶんそれを廃す方向へ動くの
だろうと思われる。


《…余談です》
今回、見ていて思ったのは、ディスティニーと前作は、しっかり
2つで1つであり、両者はもはや切り離しては見てはいけない
ものらしいということ。
単なる続編というより、前作で片付けられなかった問題をクリアすべく、
前作になぞらえて作られたものである感じが強くなってきました。

そして、全体を通しての主役はやはり、キラとしか言いようがない感じ。

どうもシンの方は、戦争が生み出すダークな部分を強調するための・・
強化人間達をも含めた戦争被害者の筆頭にすぎない気がしてきました。
いうなれば、前作のフレイの役どころです。
ですから、シンは今後も台風の目となって、良くも悪くもひとしきり
暴れることになると思います。

キラに対する議長の思い
スーパーコーディネイターという、重い宿命を負いながら、果敢に
運命を切り開こうとするキラの存在に、羨望を感じつつ、密かに
対抗心を燃やしているのでしょうか? 
議長の目指すものがまだ曖昧なので、両者の対立が避けられぬものか
どうかも、よくわからないですね。今後、最も注目したいところです。

タリアは子供を得られたのか?
軍人となっていて、今でも議長との関係が続いているところからして、
どうも結局、子供は得られなかったと見ていいのかな?
・・だとしたら、余計に虚しいですね。

クルーゼとレイの関係
研究所のような施設から、レイを連れ出し、保護したのがクルーゼ?
はたして純粋な良心からなのか、もしくは何らかの打算絡みなのか?
・・その後専門家であるギルに預け、自分よりずっと早期に薬か
何かの処置を施し、自身の二の舞にならぬようにしたのでしょうか?
レイがクルーゼの隠された希望であったなら、面白いと思います。


作品としての方向性
スタッフインタビューや小説の後書きなどを読んだ限りでは、実際に
体外受精や代理母、男女の産み分け等…ここまでしちゃっていいの?
といった近年のバイオテクノロジーの急進する有り様に暴走を危惧し、
それらに警鐘を鳴らす意味合いが強く含まれているようです。

科学を盲信して迂闊に突き進んでしまうと、その先はこういう悲劇に
なりかねないといった暗示が、議長の過去の苦渋を通して、今回特に
描かれていると思います。
だからこそ、その悲劇に翻弄され、犠牲となった議長が、今後何を
するのかがかなり気になりますね。


〓〓〓〓 後で気がついたこと 〓〓〓〓
悲恋話に気をとられ過ぎていて、議長に対し、やや疑惑モードで見る
ことを忘れてました。(^^;
一番の問題は、なぜ議長があのクルーゼと友人になりえたのか?

…どうも二人は結局、歪んだバイオテクノロジーによる被害者同士
な訳で…望まない宿命を強いられた者同士の結託だったのか?と推察。
それでクルーゼの抱える闇を知りつつ、援助してたのかな?
(クルーゼに延命のための薬を提供したのは、議長らしいので)

そしてこの頃から、議長の≪世界をいつかこの手で変えてみせよう≫
という反逆の思いが育っていったのだと思う。

やっぱラスボスは議長で決定かな? シンとレイは議長の望む未来を
構築してゆく為の最も貴重な手駒で、アスランもまた対キラ用として、
キラの動きを牽制するために、強引に味方に引き入れたのだと解釈
できるし。。。

シンは、議長に上手いこと踊らされてると気づかぬまま、力を行使し、
キラはその暴虐を制止しようと努め、アスランはそんな二人の間で
板挟み・・になってゆくのでは?

はあ~~~っ(-_-) 自分で予想しながらひたすらため息です・・。
アスランファンには、かなり気が揉める展開になりそうで。。。
とにかく、次回予告でもおもいっきりドン底状態なようだし・・
早く立ち直ってほしいです。(切実!)
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このエントリーにお寄せ頂いたコメント

こんばんは。

議長が自分の受けた傷から「世直し」をするのであれば、第2世代コーディネーター同士の自由恋愛が可能な世界にしなければならないのかなーと思うと、やっぱりクライン派のいうナチュラルへの先祖返り以外になにか何と無理がある気がしました。
Hirapon at 2005/05/11(水) 01:03 | URL

そうですね。私もたぶんナチュとコーディの融和・共存を可能にすべく、
何らかの手を打つのだと思っています。
本来、コーディはナチュの中にあってこそ、その真価を発揮できるの
ではないでしょうか?
ジョージ・グレンも、間に立つ者=調整者といっていましたし・・
それを≪進化した新たな種≫と勝手な勘違いをしてしまったのが、
そもそもの間違いではなかったかと思うんですよね。(^^;
風海 at 2005/05/11(水) 06:05 | URL

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 「ならば私が変える 全てを 戻れぬというのなら初めから正しい道を」(デュランダル議長) タイトル「DESTINY(運命)」絡みのテーマ軸が十八番の対比構造を用いてついに描写された感じ。 最初の対比は、 「運命を受け入れる諦観者」-「運命に抗う者」 で、
TrackBacked by ランゲージダイアリー at 2005/05/10 13:57

SEED DESTINY 第29話「FATES」~プリティ・レイ~感想です。総集編だからあまり期待してなかったけど、わりと良かった!総集編ギルギルバージョン。クルーゼとはえらい違い(苦笑)アウルとトダカはやめてほしかったけど……いや、まったく、どの画像載せるか迷う回でした
TrackBacked by -SEED・エスカフローネに愛を注ぐ- at 2005/05/10 21:23

 今回は、「総集編」だったのか?いや、どうやら違うようだ、議長とラウ・ル・クルーゼとの関わりが明らかとなり、前作「SEED」を踏まえつつ<世界>についてラウ・ル・クルーゼと語り合う、議長の回想テンコ盛りの第29話「FATES」。    「SEED」の総集編じゃないか、と心
TrackBacked by ファーレンハイト212 at 2005/05/10 23:32

メモリー・オブ・アドバンスド・ディスティニー(FATE)◇その日、スーツに袖を通しながら聞いたニュースの占いの運勢は最高。
TrackBacked by 虚辛会日報 at 2005/05/10 23:47

機動戦士ガンダムSEED DESTINY 5●今回は総集編ではない「誰が決めたと言うのだろう…、何を」ギルバート・デュランダル。現在のプラント最高協議会議長。シーゲル・クラインの思想を受け継ぎナチュラルとの融和政策を推進。その平和主義路線がプラントだ
TrackBacked by 蒼い髪と黒いノートと黄色いドロボウ at 2005/05/11 03:49

ええっと。さっき2回目を見直したんですが、私の乏しい理解力ではデュランダル議長のやろうとしていることが今ひとつわかりません!(汗)今回は総集編なのか?半分以上が回想シーンという情報をどこかで見かけたのだけれど、それもほとんどが前作「SEED」のときのものだっ
TrackBacked by 蒼白な月 at 2005/05/11 05:03

これからストーリーが動き出しますよ。という区切りの意味での総集編だったので、今週は簡易感想でいきたいと思います。レイと議長関連の伏線が回収されるかと思ったんですが、前作と同様それは最終クールに持ち越されるような感じですね。じらしにじらす展開が
TrackBacked by 一日一音。 at 2005/05/11 08:46

またもや総集編であります。でもこういう総集編ならまあいいかも。問題は総集編ばかりなところだが(;¬_¬) 「彼らがいつ何処で出会ってしまったのか私は知らない」 ギルがチェスの駒を動かしながら回想する。彼らとはキラとラクスのことらしい。 「ラクス・クラインは当時の
TrackBacked by DESTINY追跡日記 at 2005/05/11 14:32

さぁ総集編だからすぐ書けらーと思ったら意外と長くなりました。しかし今回のPHASE29を見て思ったのは……議長って実は純愛派?誰もが黒だと思ってますけど、実はそんなことは無いのかも……と思ったり。議長とタリアさんの別れのシーンは韓国ドラマを思わせるクサさ
TrackBacked by G-FOUR Blog-Stage at 2005/05/11 21:30

やっぱり今回は総集編でしたね。総集編でしたが、色々と新しく分かったことがあり、新作カットも比較的多かったために、今までの総集編の中では一番満足することが出来ました。話の内容的に、どうせやるなら27話の前にやったほうがよかったのではないかとは思いましたが。で
TrackBacked by 暁の空 at 2005/05/11 21:32

 FATE、それは人の力で避けること叶わぬ運命。そしてそれは、悲痛な宿命。運命からは逃れられぬ、願いは叶わぬと言うのなら我らはどうすればいい? 総集編だけれど議長のモノローグがひたすら熱い29話。 ・FATEからDESTINYへ fate:人間の力でいかんともしがたい
TrackBacked by blind project at 2005/05/11 22:16

※お読みになる前に、管理人より。毒づいてます。特にデステニでもキラが好きな方は不快な思いをされることが予想されます。キラ様を悪く言うなんて許せない!という方は申し訳ありませんが読まないでください。対応しかねます。「ちょっと待て。今は5月だ。」窓の外を見た
TrackBacked by 思うことを述べよ、煩悩を曝そう at 2005/05/12 00:49

どうせ総集編をやるならいつもこれくらいのテーマ暗示を入れるくらいやって欲しい、総集編とは言え結構な意味を持たせてきた第29話「FATES」。作品タイトルである「DESTINY」と今回の「FATES」、同じ「運命」を意味する言葉だけれども、その微妙なニュア
TrackBacked by 蒼穹のぺうげおっと at 2005/05/12 11:36

英語のタイトルが来たら総集編の法則。いつもなら文句も出ますが、今回は池田さんの声がたくさん聞けたのでそれでよし、って感じです。やっぱ素敵だわん。
TrackBacked by Sakura*Blog** at 2005/05/12 16:19

機動戦士ガンダムSEED DESTINY  第29話 「FATES」の感想は、なし!と、言いますか何度か見返して見たのですが、今の私には今一つ、デュランダルの独白の内容を理解出来ませんでした。正直、DESTINYになってから、言葉が理解出来ない事が多い...
TrackBacked by Opinion exchange and insistence at 2005/05/14 14:37

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