角川の小説版:種デス5巻を読んで。など、「ガンダムSEED DESTINY」のアスランをメインに、独自に血液型考察もやってる管理者が語る、煩悩と妥協まじりのフリートーク♪

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角川の小説版:種デス5巻を読んで。

2006/04/27(木)(最終改訂:04/29


やっと角川書店から小説版の種デスの最終巻(5巻)が発売されました。
早速買って読んだんですけど、全体的に本編では描ききれてなかった
各キャラの心情がよくわかる内容でした。

以下、ねたバレを含みますので、未読の方はご注意くださいませ。
≪↓↓↓≫

【良かった点】
アニメでは大幅に削られた台詞のみでさっぱり不可解だった部分が
各キャラの心情がある程度書かれたことで、だいぶ理解できました♪
やはり小説ならではの心情描写、これによる功績が大きいと思います。

特に妹のメイリンを危うく撃ってしまうところだったルナマリアの
複雑な胸中とか。
「よくもメイリンをっ!」
あれは女としての嫉妬じゃなく、姉妹を敵味方にして戦わねばならない
状況にしてしまったアスランへの怒りや悲しみからだったんですね。

彼女は、これまでザフトの軍人として動いてきた自らの行為を正当化
したい気持ちもあって、本物のラクス襲撃事件などを耳にしながら、
またアスラン脱走後も疑念を感じつつも頑なにザフト(=議長)の正義
を信じ続けていたようです。(唯一、相談相手になれそうなシンには、
議長シンパのレイが張り付いてましたし)

ことさら軍においては、自軍の正義を信じきれてなければ、躊躇なく
敵を討つなど到底できないでしょうから。
その点ではタリア艦長も似たような心情だったのではないかと思います。

「疑うよりは、信じた方が立場的には楽だった」
という、これもまた人間心理の落とし穴なのでしょう。

あと、イザーク達の‥命令無視の真相など。
画面上では伝わらなかった思いがよくわかって良かったです。
彼らの場合、過去の並々ならぬ経験もあって、状況を自分達で判断し、
直接アスランと言葉は交わさずとも、互いへの信頼はまったく失われて
いなかったっていうか。

とりわけ彼らにとっては、議長よりアスランの方がより信じられるって
いうところがツボですねv
でもって、肝心な局面で自分を頼ろうとしない相手に憤りを感じながらも
すんなり手を貸すあたりvvv

イザークもディアッカもアスランの不器用で遠慮深い性格を知り抜いてる
ことだし、二人とも水臭い奴だ!とボヤきつつ、軍規違反になろうとも
自軍の過ちは自分達の手できっちり正さねば、と逆に使命感に燃えて
活躍するあたりが実に頼もしかったですねv


それから、特にラスト近くでのシンとレイの会話が加筆されてるのが、
アニメとの一番大きな違いになるのかな? 
やはり、ああいうのは男性作家ならではの配慮を感じます。
あれが追加されたことで、より一層シンの中での戦いの決着がついた形
となり、その後のオーブの石碑の前でキラの手を取るシーンが格段に
違和感なく、自然に感じられるようになりました。

通信機ごしとはいえ、レイと直接言葉を交わし、彼の口から議長を撃った
事実を告げられて‥彼の究極の、最後の選択をシンが知ったことで、
シンの気持ちもかなり救われたんじゃないかと思います。
とにかく、あの時点でレイに対して、友として出来うる限りのことを
しようとした事実を付け足して、キラの手を取るラストシーンにつなげて
いった方が、彼の男としての面目が立つというか。

ああいう描写がなければ、男としてあまりにシンが情けないし、惨め
過ぎると思われたのかな?

読んでみて、改めて、確かに
「シンならばそうするかも‥でなきゃシンじゃない!」
って思えるようになりました。

そういう部分にしっかり配慮されるあたりが、武士の情けというのか、
殿方ならではだなあ~としみじみ思いました。(*^.^*)


【浮き彫りにされた議長の黒さ】
それと、議長が全ての黒幕だったということも、かなりハッキリ書かれて
いましたね。
アーモリーワンの襲撃に始まって、ユニウスセブンの落下も裏で議長が
手を回していて、ジブリールを逃がし、レクイエムで反撃に転じさせた
ことも、全て議長の筋書きどおりだった訳で。

要するに議長は自分の計画実現の為なら、ナチュラル・コーディネイター
共にどれだけ多くの犠牲者が出ようが、まったく意にも介していなかった
という恐るべき真相が明らかとなった訳です。
このあたりがハッキリしたことで、それに最後まで抗ったキラやアスラン
達の大義も示されたように思います。

大義というとなんだか大仰な感じだけども、たとえ武力を行使してでも
ヒトとして、犯してはならない犯罪行為は断固として阻止すべきだと。


それと解説で池田秀一氏も語っておられたけど、議長は元々世界の覇者に
なろうとかというタイプではなく、あくまで彼なりの理論の元、秩序ある
平和な世界を目指していた人なので、キラ達によって攻勢を覆され、
最後にレイに撃たれたことで、完全なる敗北を悟り、それを受け入れて
死んでいったのだと思います。

しかし、けして思想を改めた訳ではなくて・・。
彼の中では、人類は管理されなければ、過ちを繰り返すだけの愚かな存在
だという認識は変わらなかったようですね。
自分のプランが間違っていたではなくて、彼的には人生を賭けたゲーム
に敗北した感じ。過ちを認めたというより、あくまで負けを認めただけ
なのでしょう。


【やはり、親子心中は却下!】
ただあのラストの親子心中もどきは、個人的に却下です。
スタッフは、何が何でもあのラストで締めくくりたかったのだろうけど。

「タリア、君の気持ちは嬉しいが、これは私が勝手にしたことだ。
 君には何の責任もないことだし、私の分まで生きてくれないか」

私的には、議長には一応こう言ってほしかった。
たとえ、タリアさんの決意が固くて覆せなかったとしても。
なんだか、どこまでも身勝手な男になってしまったのが残念な気がする。

また、タリアさんもいきなり泣いてる子供(レイ)まで道連れにしないで
ほしかったですね。
子供を道連れにするのは、他に選択の道がすべて閉ざされた最後の
最後でいいと思う。

「あなたもいらっしゃい」じゃなく、キラ達に
「よければその子も連れていってちょうだい」って言って欲しかった‥。
レイ自身がそれを拒否して残ると言い張った後でなら、あの台詞も納得
できるけど。

キラとアスランにしてもレイ自身の選択をその目で見て、その選択に
自分達が救われたのは確かなんだから、たとえ本人に拒絶されようとも、
多少は助ける素振りを見せてほしかったですね。

なんというか、そこかしこに“美しさ(相手を思い遣る人としての美徳)”
が足りない気がする。
いくら時間が大幅に足りなくても、もうちょっとどうにかしてほしかった
ですね。

常に混沌としたこの世のありよう、なかなか思い通りに事が運べない、
ままならない現実をシビアに容赦なく突きつけることは、それはそれで
悪いとは思わないけど。
だけど、基本的に若者向けのアニメなんだから、もっと若者に夢と希望を
与えるものにしてほしかったです。

余裕がないからって、これだとあまりに大人気ない感じ・・。(^^;

おもわず、小説ではなく原作(アニメ)の批判になってしまいましたが、
全体的にこの小説版ではいい感じに補完されてて、何度TV本編を真剣に
見てもぐだぐだで理解不能だった人には実に有り難い内容となっています。
(ホント、上記のラストシーンのキラ達の描写を除いては)

そういえば、キラ達がレイを助けなかった理由に関しては、某同人誌に
書いてあったのが一番納得できましたね。
キラはニュータイプ的な感応力でもって、レイの強烈な自殺願望を
ひしひしと感じ取り、アスランもまた、実際に自分の一番大切な存在を
撃ってしまった慟哭の念を知っているから、あえてそのまま立ち去るしか
なかったのだと。

ただ本当に、自分の過ちを認められない・改心できない者(議長)は
討つしかないけど、そうでない、悔い改めた者は許し、助けもするのが
本来のこうした若年層向けの作品での正しいスタンスだと思います。


【終盤のアラも改めて浮き彫りに・・】
とにかく、どんなに小説版の作者が頑張られても、いかんせん大元の脚本
がぶっ飛ばしすぎでリアルさに欠けてたように思います。
私自身、放映途中からかなり呆れ果て、さじを投げかけ‥とりあえず、
キャラ萌えに助けられ、かろうじてラストまで付き合ってきたというのが
正直なところだったんですね。┓(´_`)┏

作者自身があとがきで触れておられた≪今の世の中と照らし合わせての
問題提議≫っていうの、確かにこの小説では、そこまで考えが及ぶように
深く掘り下げてあったように思いますけど。

ただ残念ながら、TVアニメの方は、まったくそういうレベルには達して
なかったと言わざるをえませんね。

たとえば、百人一首で上の句を全部読み終えもしないうちから札を取れと
いってるようなもので。
放映中の感想ブログを見渡しても、始めの語句で札を取れるような相当な
ツワモノだけが全体像を理解し、作品として評価してたようですし。


民衆の愚かさはナチュもコーディも大差ないのかもしれないけど、いくら
議長のやり方が巧妙だったとしても、ジブリールを討ち取り、プラント
への切迫した脅威が排除された時点で、その後の性急な軍事行動は見合わ
せるのが普通で、どう見ても議長の独断専行がすぎます。(特に相手が艦
やMSを出すなど、これといった具体的な行動をまったく起こさないうち
から、一方的に殲滅するなど‥)

普通に知能のある人間なら誰でも異を唱えるようなプランを厳かに発表し、
それに賛同できねば人類の敵として大量殺戮兵器でもって皆殺しにすると
脅迫する指導者。
そんなのを見過ごし、諾々と従うコーディもなんだかイカれた人種にしか
見えないし。

小説を読んだら、改めてリアリティをないがしろにした原作のいい加減さ
がひとしきり見えてきて、ゲンナリしちゃいましたね。
(一時は、ホントに自分の感性がおかしいのかと思いもしたけど、
「チャングム」や「功名が辻」ではちゃんと泣けてるし。
受け手に本物を感じさせるレベルまでに達してないっていうか‥シリアス
な戦争もののつもりなら、なおさらもう少しそれなりに書いてくれないと!)

レイのような絶対に裏切らない部下があと何人かいて、プラン発表と同時
にある程度、議長の独裁体制が維持できるよう、議会&議員を完璧に制圧
しておくとか、そういう描写がほしかったかな~? 

パトリック・ザラの時の方がまだしも、核ミサイルを搭載した部隊が
プラントを全滅させようと間近に迫ってて、やらねば皆殺しにされる状況
だったのだから、納得もできたし。

一見、同じように見えて、実際はあの時とはだいぶ状況が違うのがよく
わかったし、いつの間にプラントはデュランダル帝国になったのかな~
って感じ。
時間を置いて、冷静に見返してみると・・見ない振りで済ませるには
あまりに大雑把すぎてちょっと苦しい展開だったと思います。


【DESTINYはアスラン物語?!】
なんかまたしても、原作への愚痴ばかりになってしまいましたが、
こと私の大好きなアスランに関しては、一貫して真面目で誠実なキャラで
通してくださって、嬉しい限りでした。(*^.^*)
彼なりに導き出した答え=戦う理由というのがちゃんと書かれていたし。
これでこそ、私の好きなアスラン・ザラだという思いを強くしました。

今回の小説5巻目において、アスランが自身の軌跡を振り返りつつ、
導き出した答えこそが、どうやらこの作品に秘められたテーマにつながる
みたいだし。
SEEDがキラ物語なら、やはり、DESTINYはアスラン物語と解釈
していいんじゃないかと改めて思いましたね。

本当に今更だけど、アスラン一人に視点を絞って、もっと視聴者が彼に
感情移入しつつ、見れるようにしていってたら、理解しやすかったし、
それなりにまとまったのに‥と残念に思いました。

TVではアスランの心情すらろくに伝わってこなくて、見ていて非常に
もどかしい思いだけが残ってしまったので‥。
(アスランがせいぜい60%、キラやシンが40%前後くらい‥?)

スペシャルエデションでは、本格的にアスラン物語として編集しなおす
そうなので、多少は見られるものになるのでしょうか?

そうそう、うっかり忘れるところだったけど、アスランとカガリとの
関係はどうやらいったん保留みたいで‥。
若さゆえにいろいろと焦りすぎていたと、自分自身で思い直し反省を
経て、この先もずっとお互いの気持ちが変わらなければ、またいつの日か
なるようになるんだと思います。(^^;

放映終了後、TVアニメのスタッフのインタビューとかいくら読んでも
実際のところ、視聴者には作品を通してのテーマとか、何一つ明確に
伝わってこなくてゲンナリだったけど、この小説でようやくアスランの
心情を通して、物語の核心に触れ、無事終着点に辿り着けた感慨に浸る
ことができました。(^^)
本当に作者の後藤氏には心から感謝したいです。(*^.^*)
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このエントリーにお寄せ頂いたコメント

風海さん、ご無沙汰してます。
実は”アスランバトン”なども密かに拝見してましたw
私には書けそうになかったので、コメントもお持ち帰りもせずに立ち去りましたがw

小説版はよいですね。
>「疑うよりは、信じた方が立場的には楽だった」
軍人に関わらず、巨大な勢力に楯突くには、それなりの証拠と覚悟がいりますから。
人の心理には「長いものには巻かれろ」的自己防衛本能のようなものも知らず知らずに働きますしね。
反逆者となると、一族郎党全てに罪が及ぶ危険性を孕むのが世の常でもあり、
そう考えれば、今では”孤立無援のアスラン”だったからこそなせる業なのかもしれません。
そこにメイリンを巻き込んだことは、確かに謝っても謝りきれないものと、何かにつけ彼女を労わるアスランの誠実さと責任感の強さを感じるわけです。
アスランのそういうところには本当に頭が下がります。

イザークとディアッカの補完もとても良かったですね。
こんな状況に陥っているにも関わらず、何も言わないアスランはいつもの事。
ある意味学習してないアスランに水臭いどころか、「いい加減にしろ、俺たちを何だと思っているんだ」と思いつつも、そうとは素直に言えないイザークもまたイザーク。
そんな二人に挟まれて、「コイツラにはかなわんなぁ」と思うディアッカもまたディアッカ。
素敵な仲間たちの集いをまた見ることができ、その絆の深さに大感激。だって友達がいなさすぎだよ、アスラン。

DESTINYはアスランの物語。
私も5巻(最終版)の感想の最後に書きましたが、本編を見直しても、小説を読み返しても、そう判断せざるえないですね。
これは”アスラン大好き”でフィルターがかった目だから・・ということではないでしょう。
スペエディ・・(え?もう明日の深夜??)がどのようなアスラン視点なのか。
シリーズ構成者が替わっているわけではないので、どこまで期待できるかはわからないけど、ガッカリしないものになって欲しいと思ってます。

久々でつい長文になってしまいました。
また時々覗かせていただきます。
実は、私もアスランへの気持ちが高じて”B面ブログ”なんかを展開している今日この頃です(不定期)
ボキャブラリーのない私なので、上手く表現できずにぐだぐだになってますが、お暇なときにでも見てやってください。
(今回はそちらのアドレスを貼ってます)

たいむ at 2006/04/30(日) 13:59 | URL

うちはどうしてもたいむさんトコみたいにタイムリーにUPできなくて‥。
SUIT CD Vol.10の方も発売直後にそちらに感想をいそいそと見に行き、
悩んだ末に先日やっと購入したところです。(^^ゞ

バトンの方も見てくださったそうで、本当に感謝です。m(_ _"m)ペコリ
いや~あれは、実は自分で書いてる裏小説で一見パトアス?!とも
見られかねない感じにしてるもので、私見を交えたシリアスな父子論を
少しだけ述べさせていただきました。(;^_^A

> 反逆者となると、一族郎党全てに罪が及ぶ危険性を孕むのが
> 世の常でもあり、そう考えれば、今では”孤立無援のアスラン”
> だったからこそなせる業なのかもしれません。

そう言われてみると、確かにそのとうりですよね。ルナにとっては、
両親の存在までもがかえって枷になっていたのかもしれませんね。

> DESTINYはアスランの物語。

実は2月末にやっと「FINAL PLUS ~選ばれた未来~」を見たんですけど、
これを見た段階ではまだ、‥秋に見せられたのよりはマシかな‥程度でした。
だから、3月に発売されたアニメ誌の情報=≪スペエデではアスラン視点≫
というのも、意外というか、寝耳に水って感じが強かったんですよね。

でも今回、小説版5巻を通して、最終決戦に至るまでのアスランの心情と
彼なりの決意をくまなく読み取って、ようやく簡潔にまとめあげるなら、
確かにアスラン視点でやるのが正解♪というのに納得がいきました。

それから、”B面ブログ”教えてくださって有難うございます♪
本家でもあれだけ密な書き込みをされているのに、分家とは本当に
頭が下がります。早速しかと覗かせていただきます。(*⌒ヮ⌒*)ノ
風海(管理人) at 2006/05/02(火) 17:32 | URL

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このエントリーにお寄せ頂いたトラックバック

さて、私にとっては、The Edgeも小説も、どうにも「フォロー仕切れなかったな…」と苦い思いで読んだアスラン脱走までの苦しい時期も終わったので、また、Final Plusでカガリへの45話補完(アスランの「わかったよ」の想いを彼女に遺していく〈伝える〉ハグシーン)もありき
TrackBacked by Seed Clips Diary at 2006/05/06 18:18

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